お世話になっております。
㈱タカエ技研の藤原です。
こちらでは私の日々感じる事柄や、会社的なトピックを綴らせて頂きたいと思います。
私自身、まだまだ技術者としては大変未熟な身ではありますが、どうぞお付き合い頂ければ幸いと存じます。
我々の仕事は、構造物を始めとしたインフラ調査です。
当たり前ですが、構造物は声を出すことはできません。
私たちは具合が悪ければ病院に行き、症状を伝えれば
医者が症状にあった薬を処方してくれますが、構造物はそういう訳にはいきません。
点検では構造物の状態を把握し、損傷がある箇所は勿論、
今後損傷が懸念される箇所を点検員が的確に判断しなければなりません。
前回調書と呼ばれる、医者でいうカルテのようなものはありますが、それが本当に正しい記録をされているか、
また年月とともに症状がどのように経過しているか、
現場に行った点検員が冷静に見極めなければいけません。
現場で持ち帰ったデータを基に、今回の結果を点検調書として記録します。
それがまた別の点検員に引き継がれ、その繰り返しで我々の安全が守られていきます。
私の思うこの仕事の醍醐味は、まさにここです。
自分の目で点検を行い、調書として記録したものが5年後、他の点検員の手に渡り、また安全のバトンを繋いでいく。
一見、地味でマニアックに思われる仕事ですが、私にはとてもカッコよく、誇らしい仕事のように見えます。
影からこっそりと誰かの安全を守ることが出来るなんて、まるで何かのヒーローになったかのような気分になります(笑)。
一方で、安全のバトンを繋ぐ間柄でありながらも、私どもの業界では、おそらく同業者との交流は決して盛んではなく、
いわば閉鎖的ですらあると、私は感じています。
インフラを守る為には土木技術者の育成は必須であり、特に次世代、若い世代の技術者育成が重要となってきます。
ただでさえ人手不足が嘆かれる昨今です。
同じ目的を持つ者同士、手を取り合っていければ、それが業界全体としても最良の選択であると思えて仕方がありません。
弊社としましても、次世代へ繋ぐ技術者育成のお手伝いが出来れば幸いと存じます。
まだまだ若い会社ではありますが、皆様のご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い致します。